Apple PencilとiPad Proの話
購入を決めてから、1ヶ月弱くらいでしょうか。
年末は忙しくて何もできず、その後Apple Pencilだけを、眺めたり触ったり、持ってみたりするだけの一週間を経て、ようやくの…iPad ProとApple Pencilのある生活。3日目。
まだ3日なのであまり有益な情報はありませんが、少しわかったこともあります。
まず、このツールを自分の生活の一部として自然に使いこなすためには、それなりの期間が必要ということ。
どれくらいかかるのかはまだ全く見えないけど、経過をたまに記すことにします。
他に取り組んでいることもあるので早く出すことを優先して、多少日記のようになってもかまわないとする。(自戒)
ツールが変わると、作るものが変わる話とか
不思議なもので、使うツールが変わるといろんなものの見え方が変わったり、自分のデザインやアウトプットが変わるということがあったりします。今までの一番ビビッドな体験は、もう使ってないけど、数年かもっと前にWebデザインのためのツールをPhotoshopからFireworksに変えたときと、携帯をガラケーからiPhoneに変えたとき。少し懐かしい話になってしまいますが、Fireworksを使い始めたときは、1pxのラインの美しさでWebのデザインがものすごく変わることに感激して、全体的にソリッドなデザインに傾倒したように思う。意図せずとも少し新しいものが作れたり新しい自分を発見するような感覚は、すごく貴重だし面白い。
iPad ProとApple Pencilには、是非そういう存在になってもらいたい。
目指すは、あらゆる仕事に対してのプロトタイプ強化なのでニュアンスは多少違うけど、とにかくいろんな仕事の途中過程を「話が早い!」となるようにしたいです。ポイントはたぶん、手描き。私は去年から、LPの案件で企画を出す際、もうワイヤーというか手描きのラフから進めるようにしていて、それがとても効率がいいということがわかってきました。何より伝わりやすいし、コミュニケーションが取りやすく意見交換がスムーズになった。iPad ProとApple Pencilを使えばもっと良くなるはずなんだけど、どのアプリを使うかとか、ある程度の検討と試行錯誤が必要です。ということでこれは研究課題。
※働き方や体制、コミュニケーションの仕方によっては、ワイヤーがあった方がいいケースもあります。
付箋アプリの開拓と、習慣について
iPad ProとApple Pencilを本当にクリエイティブに使うためには、もうできるだけいろんなことをこれでやった方がいい。もちろん、考えをまとめるときにも使うべきで。私は付箋紙が好きでたくさん使うので、便利な付箋アプリが欲しいところ。
今は、描けるふせん紙 for iPad Free(iPadのみで使用できます)というものを試しています。全然洒落てないし機能も少ないけど…ものすっごく簡単で、Apple Pencilの反応も早くていい感じ。ただ、作ったボードを書き出したりシェアしたりするボタンを押すと落ちるという…。でも簡単すぎてかなり気に入ってしまったので、1つのボードのみ、共有は考えず自分用としてだけの用途でこれからも使うかもしれません。
と、私は本当に、心から便利と思っているのですが… 今から話すのは昨日の夜中の話。
うれしいことがあったしまたご機嫌な感じで、Netflixで映画を見ながら、仕事のような仕事でないような作業をしていました。名作と言われる作品はやっぱり素晴らしくて、時にたくさんのインスピレーションを得られることもある。内容と全然関係なくても、そのとき頭の中でぼんやり考えていたことが突然明文化されたり、いろんなことが繋がったり、嘘みたいなこともたまに起こる。昨日も忘れないうちにメモを取ったのだけど…あろうことか、気づけば私は、机の端に置いてあった付箋紙とペンを使っていつも通りにメモしていました。iPad ProもApple Pencilも、付箋より近く、目の前にあったにもかかわらずです。
まさかと驚いてしまったけど、たぶん、そういうことなんですよね…
習慣化は必須項目ということを悟った瞬間です。道のりは長いのかも(?)
付箋は他にも試すとして、違う用途で今使っているもの。メモやスケッチを早く描きたいときはPaperを、マイペースに丁寧に描きたいときはAdobe Sketchを使っています。まだ3日なので… これからですね。まだそんなにクリエイティブには使いこなせないけど、それでもApple Pencilのある生活は楽しく、デザイナーにとっては、なんとなく豊かな気持ちで仕事ができるような、そういう魅力を持ったツールだと感じます。